薄毛(AGA)治療は「治験モニター」

日本皮膚科学会のガイドライン(※)によりますと、日本人男性のAGA発症頻度は約30％（3人中1人）にものぼり、年齢ととに割合は増加します。AGAは毛根が死滅してからでは治療できません。治療時期が限られているからこそ早期発見/早期治療が肝心です。でも、治療費が高いので二の足を踏む人もいると思いますが、そんな人たちには、「治験」の活用をお勧めします。
※日本皮膚科学会のガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」

AGAの「治験」とは

薄毛治療(AGA治療)は高額なうえにリスクがあります。例えば、治療薬が「効かない」というリスク。「副作用」の可能性もあります。

でも治験なら、効かなくても費用は掛からないので懐が痛まないですし、薬が自分に合わなかったことが分かるだけでも大きな収穫になります。それに、負担軽減費（協力料）が受け取れるので、バイト感覚で参加されている人もいます。
あと、万が一副作用によって健康被害が生じた場合でも、専門医の適切な「治療」、内容や程度に応じた「補償」も受けられます。治験では、薬の効果などを正しく検証する必要があるため、経験豊富な専門医が参加しています。

【一般治療の場合】
・薄毛治療(AGA治療)は高額なうえにリスクもある
・たとえば、「治療薬が効かない」「副作用の可能性」など

【治験の場合】
・効かなくても費用は掛かってないので懐が痛まないです。
・もしも健康被害が生じた場合は、「治療」や「補償」を受けられます。
・負担軽減費（協力料）を受け取れます。
・薬の効果などを正しく検証する必要があるため、経験豊富な専門医が参加。 ← 実はこれが一番のメリットです。

過去にあった「AGAの治験」

・「リアップ」シリーズ（有効成分：ミノキシジル）
・「ザガーロ」（有効成分：デュタステリド）

AGA治験の募集を見る

副作用について

・治験は、国が定めた「ルール」に従って行われます。
・副作用が起こる可能性をできるだけ少なくするように計画されています。
・万が一副作用が出たら「治験」はすぐに中止して、適切な治療を受けられます。
・もし「何がおかしい」と感じたら治験を担当している医師やスタッフへすぐに連絡することが大事です。
・副作用があとから出ても「治療」や「補償」は受けられます。

副作用の事例紹介

AGAの治療薬「プロペシア(フィナステリド)」の治験時の副作用で、リビドー減退3例（1.1％）、勃起機能不全2例（0.7％）が見られていますが、プラセボ（偽薬）との統計学的な差はありませんでした。
（参考：※はなふさ皮膚科のWEBサイト）

途中でも止められます

説明会の後でも、納得できなかったらキャンセルできます。

治験のメリット／デメリット

メリットのまとめ

・費用がかかりません。治験中に行われる検査や診察の費用は、製薬会社が負担。
・負担軽減費（協力料）を受け取れます。
・経験豊富な専門医の丁寧な診察とアドバイスを受けられます。
・新薬を試すことができます。
・医療や薬の進化・発展に貢献できます。

デメリットのまとめ

・来院回数、検査回数が一般的な治療とくらべて多いです。
・規則正しい服薬・来院が求められます。
・比較検査のため、プラセボ（偽薬）を使用することがあります。
・副作用の可能性があります（適切な治療、補償あり）。

治験募集の見つけ方

・病院に問い合わせる
・仲介業者から紹介してもらう

仲介業者が紹介する「AGA治験」

AGA治験モニター募集（東京新宿、新大阪）

最新のAGA治療薬の治験モニターを募集しています。負担軽減費も支払われ、1回の来院につき1万円程度。関西では「大阪治験病院」、東京では「ToCROMクリニック」で行われ、いずれも治験に特化した医療機関です。

治験の体験記

職業治験 ─ 治験で１０００万円稼いだ男の病的な日々
（幻冬舎）

筆者・八雲氏の7年におよぶ治験体験記です。治験についての豊富な知識と、治験生活で培われた筆者の被験者気質が凝縮。治験というものを知りたい人には一読の書籍です。